百年舎の最新刊
絶賛発売中!!
百年舎第三回配本
山の家のスローバラード
東京⇄山中湖 行ったり来たりのデュアルライフ
佐藤誠二朗
東京で生まれ育ち、働き、家族をつくって きた筆者は、なぜデュアルライフ(二拠点生活)を始めたのか。東京・山中湖を行き来しながら暮らす日々を軽快に綴ったエッセイ集。
コロナ禍を経て、新たな暮らし方を模索する全てのひと必読の書。
著者が山中湖村にある“山の家”を手ごろな価格で手に入れたのは2017年のこと。以来、東京の家との二拠点生活=デュアルライフがはじまる。
2020年、コロナ禍がはじまり、多くの人が巣ごもり生活を余儀なくされ、「この機会に景色のいいところに住んでみよう!」と思った人も少なくないはず。ここにはそんなデュアルライフのリアルが描かれている。
集英社のウェブサイト「よみタイ」での人気連載の待望の書籍化です。
ISBN 978-4-9912039-2-3
四六判/並製/本文2640頁
定価:2000円+税
2023年11月15日刊行
百年舎です、
初めまして。
ここに一冊の本があります。
与謝野晶子の「常夏」
明治41年7月10日(1908年)に発行され、実に113年の時を経た本。
ある程度の傷みはあるものの、美しい布装丁が施され、見返しの斬新なイラストは今も輝き、当時30歳目前であった与謝野晶子の溢れる情熱を今も伝えています。
神田の古書店で見つけたものですが、ケースに入れて飾ってあるわけでもなく、1万円程度と多少のプレミアムはついていたものの、ごく普通に書棚に並べてありました。
大地震、戦禍、さらに東京という街の激変……。百年を超す膨大な時間を、何度か変わったかもしれない持ち主たちの愛情で生き残り、ひっそりと棚に佇み、新たな持ち主を待っている「本」。
「本」は、人類が発明したもっとも古いメディアです。
グーテンベルクから550年以上をかけ、印刷・製本・製紙技術がゆっくりと発展し、装丁・造本はアートになるべく進化を遂げました。
文章、絵、写真を伝えるメディアとして、「本」はもっとも原始的であり、一方で究極でもあります。スマートフォンもパソコンも、なんらかの再生機もエネルギーもいらない、言わばスタンドアローンのメディアです。
もちろん時とともに劣化し、所有に空間を取ってしまうというデメリットはありますが、それらを補って世界に存在し続けているのは、「所有する人が愛情を注ぐ実体ある存在」であることが大きいと思います。
私たち百年舎は、「長く愛される本を作りたい」と願う編集者が集まって設立した小さな出版社です。
何度も何度も読み返し、手元に置いておきたいと願うコンテンツとは何か?
その答えは、私たちを勇気づけ、泣かせ、共感させ、人生を変え、豊かにしてくれた「素晴らしい歌の言葉」なのではないかと思い至りました。
百年舎 第一回発売
詩 山崎まさよし
著者 山崎まさよし
装丁 原 研哉
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装丁素材
デザイナー 原研哉がフランス・リヨンの古道具屋で入手した布製品サンプル帳から一枚の布を選び、再構成したデザイン。新しく生まれる書籍の、ロングフライトの願いが込められています。
フランス装
製本法は、国内では加工できる工場の減少から、たいへん希少となった「フランス装」。もともとはヨーロッパの仮綴じ本に対して施された製本形態です。
ハトロン巻き
カバーの上にはさらにもう一枚、薄く半透明の“ハトロン紙”を巻いています。大切な本の傷みを防ぐための素材です。
特典
写真家 ハービー・山口が1990年代に撮影した山崎まさよしの写真をポストカードに誂え、全4枚の中からランダムに2枚を封入しました。
※初回限定特典